彼と彼女の方程式


そんな慰めを聞いて、なんだか悩んでいる自分が馬鹿に思えてきた。



付き合ってる付き合ってないの問題じゃなくて、湊がどう思ってるのか知りたいと思った。







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とは思ったものの…真実を知るのはやっぱり怖くて…。


『…』

「…」




昼休み、私達はいつものように屋上にいた。



ってか、なに?


なんなの?
この空気。



お弁当を食べても味がしない。


隣にはいつものようにフェンスに寄りかかっている湊がいる。



でも、いつもと違うのは、終始無言。




話をする気配はない。




無言でも平気な関係って憧れだった。


でも、私が憧れたのはこんな空気じゃない!!




本当は、あたしの予定では…《湊、明里さんの事好きなんでしょ〜??バレバレだよ?あははっ…》みたいに聞く予定だったのに。



そんな雰囲気になれないじゃない!!



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