~不思議の国のアリス~
眩し…!?
森を出た瞬間、サンサンと降る太陽の光が瞳を焼いた。あまりの眩しさに目を細める。
「………??!」
目が光に慣れてきたためしっかりと目を開けると、一気にメルヘンな世界が飛び込んできた。
「びっくりした??」
色とりどりの屋根の家々に凄い高さの塔、かなり離れた所に在るのに、異様な存在感を漂わすハートを所々にあしらった城に、それと同じぐらい異様なお屋敷。大きな時計の付いたデパートみたいなの。
「うっわぁ~…υ」
私ってこんな子どもっぽい夢見る奴だっけ?うわーうわー、い、痛い。私凄い痛い子だ…
この歳でこんなメルヘンな夢見るなんて……恥ずい!!!
「お姉さん!おーねーえーさん!!」
「はっ!!」
またも自分の世界に入っていた…