婆ちゃんの恋物語
靖ちゃんとうちは、此処に来てから、別々の部屋で生活してて、それは、ごく自然やったから、そんな話、お互いしないで、過ぎてたん。
「靖ちゃん、始め、誠さん好きやったんちゃうん。」
「うーん、内緒や。」
「今は、どないなん。」
「人の旦那様なんか、興味ないわ〜。自分の旦那様が一番やもん。」
「わー熱い。熱い。」
まだ、まだ、幼くて、箸が転んでも可笑しい年頃、畑で、キャーキャー騒いでたら、
「お茶が冷めてしまうよ。」
部屋から声かけられたと同時に、空襲警報が鳴り響いたん。
一週間前も、大阪南の方がやられたって、あの日は、誠さんも、巧君も、街には行かず傍に、いてくれたから、安心やったけど、今日は、二人ともおらへん。
「壕に入るで、早よ。」
靖ちゃんが、うちを引っ張って、空き家裏に造った、縦穴の壕は、自然の洞窟を、堀広げただけの簡易な壕やったん。
「なあ、誠さん達大丈夫かなあ〜?。」
「大丈夫、きっと帰って来るわ。」
靖ちゃんは、自分に、言い聞かせるように言うてん。
昼まで、空襲警報解除のサイレン鳴らへんかってん。何度となく、巧君のお父さん達が、外に出て、様子を見て来てはった。回数増えるたびに、暗い顔になってたわ。
その顔見たら、外がどんなんか、何となく空想出来たわ。
靖ちゃんの手と巧君のお母さんの手を握り締めて、解除を待ってたん。
「あの子ら、大丈夫やろかあ〜。」
「大丈夫や、あいつらは、死なへん。」
「靖ちゃん、始め、誠さん好きやったんちゃうん。」
「うーん、内緒や。」
「今は、どないなん。」
「人の旦那様なんか、興味ないわ〜。自分の旦那様が一番やもん。」
「わー熱い。熱い。」
まだ、まだ、幼くて、箸が転んでも可笑しい年頃、畑で、キャーキャー騒いでたら、
「お茶が冷めてしまうよ。」
部屋から声かけられたと同時に、空襲警報が鳴り響いたん。
一週間前も、大阪南の方がやられたって、あの日は、誠さんも、巧君も、街には行かず傍に、いてくれたから、安心やったけど、今日は、二人ともおらへん。
「壕に入るで、早よ。」
靖ちゃんが、うちを引っ張って、空き家裏に造った、縦穴の壕は、自然の洞窟を、堀広げただけの簡易な壕やったん。
「なあ、誠さん達大丈夫かなあ〜?。」
「大丈夫、きっと帰って来るわ。」
靖ちゃんは、自分に、言い聞かせるように言うてん。
昼まで、空襲警報解除のサイレン鳴らへんかってん。何度となく、巧君のお父さん達が、外に出て、様子を見て来てはった。回数増えるたびに、暗い顔になってたわ。
その顔見たら、外がどんなんか、何となく空想出来たわ。
靖ちゃんの手と巧君のお母さんの手を握り締めて、解除を待ってたん。
「あの子ら、大丈夫やろかあ〜。」
「大丈夫や、あいつらは、死なへん。」