婆ちゃんの恋物語
誠さん、肩が上がらんよになって、足もひきづって歩いてたけど、終戦後、神戸と大阪で、貿易の仕事初めて、息子に、後任した途端に、逝ってもた。
うちは、戦争で親を無くして、家も無くしたけど、初恋が、成就したん。誠さんのお陰で、幸福な今を送らして貰てるわ。
うちも、片目が義眼になって、手が、年々動きにくくなって、ちょっと、頑固になった巧君と、麻ちゃんの近所に、家建てて、オモニとオボジを見ながら、焼き肉屋始めたん。巧君は、誠さんの手伝い、番頭さんしてたからな、店は、オモニとオボジとうちと娘とで、切り盛りしてた。今じゃ、娘と孫が、頑張ってるわ。
巧君も、娘が、高校上がった途端に、誠さん追いかけて行くみたいに、逝ってもてから、
行ってきまーす。言うていったのに、帰って来たら冷たかったん。
車に引かれて、最後に話したん。
「今晩、水炊きしょうか。」
「ほやな、はよ帰るわ。」
「行ってらっしゃい。」
「行ってきまーす。」
うちは、戦争で親を無くして、家も無くしたけど、初恋が、成就したん。誠さんのお陰で、幸福な今を送らして貰てるわ。
うちも、片目が義眼になって、手が、年々動きにくくなって、ちょっと、頑固になった巧君と、麻ちゃんの近所に、家建てて、オモニとオボジを見ながら、焼き肉屋始めたん。巧君は、誠さんの手伝い、番頭さんしてたからな、店は、オモニとオボジとうちと娘とで、切り盛りしてた。今じゃ、娘と孫が、頑張ってるわ。
巧君も、娘が、高校上がった途端に、誠さん追いかけて行くみたいに、逝ってもてから、
行ってきまーす。言うていったのに、帰って来たら冷たかったん。
車に引かれて、最後に話したん。
「今晩、水炊きしょうか。」
「ほやな、はよ帰るわ。」
「行ってらっしゃい。」
「行ってきまーす。」