婆ちゃんの恋物語
足の膝も、包帯でぐるぐる巻きやった。
近づいて来るリアカーの戸板の上に寝てるのは、巧君やった。
うちと靖ちゃんは、糸が切れたみたいに、抱き合って泣いてもたん。
お互いに何も口にしなかったけど、二人は、もう帰ってこないんやと、諦めようとしてたから、
その辛さを分かりあえてたから、
帰ってきてくれた喜びと、言いようのない涙が、とめどなく流れたんや。
誠さんと巧君達は、焼夷弾が、B29から投下され始め、トラックから、飛び降り道路を走ったんやけど、機銃掃射が始まり、隠れる場所が無くて、
一人、また一人、打たれ倒れて行って、
気がついたら、誠さん、手と足が動かへんで、凄い出血で。巧君が、自分のシャツを破いて、出血止めをしてくれてたんやて、また、旋回してきた。B29の機銃掃射で、街が火の海になって、巧君が、別の人に駆け寄った時、巧君の足に電柱が倒れて、その残骸が、巧君の眼にも刺さり、巧君は、意識を失ってしまったらしい。
二人が気づいのは、2日後と4日後、どうやってそこに行けたのか、二人には、記憶がないんやて。
二人に、その時の話聞けたんは、もうずーっと後、
そう、近所に住んでる。四人が、一緒に、旅行に行った時、巧君も誠さんも、ご機嫌で、昔話に花が咲いた、その時だけ、
話すのも、聞くのも、なんや機会がないと出来ひんもんやなあ。
近づいて来るリアカーの戸板の上に寝てるのは、巧君やった。
うちと靖ちゃんは、糸が切れたみたいに、抱き合って泣いてもたん。
お互いに何も口にしなかったけど、二人は、もう帰ってこないんやと、諦めようとしてたから、
その辛さを分かりあえてたから、
帰ってきてくれた喜びと、言いようのない涙が、とめどなく流れたんや。
誠さんと巧君達は、焼夷弾が、B29から投下され始め、トラックから、飛び降り道路を走ったんやけど、機銃掃射が始まり、隠れる場所が無くて、
一人、また一人、打たれ倒れて行って、
気がついたら、誠さん、手と足が動かへんで、凄い出血で。巧君が、自分のシャツを破いて、出血止めをしてくれてたんやて、また、旋回してきた。B29の機銃掃射で、街が火の海になって、巧君が、別の人に駆け寄った時、巧君の足に電柱が倒れて、その残骸が、巧君の眼にも刺さり、巧君は、意識を失ってしまったらしい。
二人が気づいのは、2日後と4日後、どうやってそこに行けたのか、二人には、記憶がないんやて。
二人に、その時の話聞けたんは、もうずーっと後、
そう、近所に住んでる。四人が、一緒に、旅行に行った時、巧君も誠さんも、ご機嫌で、昔話に花が咲いた、その時だけ、
話すのも、聞くのも、なんや機会がないと出来ひんもんやなあ。