俺様王子の秘めゴト
「……ちょっと華南。」










頬杖をついて茜を見ていると茜はいきなり表情が真剣になった。








「…ん?」









「こっちきな!!」









え?








へ?









言われるなり腕を引っ張られ連れてかれる。








「あ…茜?」









その突然に驚き、変な声を出してしまった。








「煩い。」









…はれ?









いつもなら突っ込んでくるはずなのに…。









なんで?









首を傾げて茜を見る。









茜はどすどすと歩き続けて目的地に到達すると私を投げた。








「わっ…ちょっ…とっ…どあっ!!」








投げられた事でバランスを崩し、コケないように踏ん張るも顔面から倒れた。









……………。










「あーかーねー。」









起き上がり鼻を抑えて茜を睨む。









「何があった。」









…え?









仁王立ちの茜。









「昨日、何があった。」









何があったって…。









「茜…?」



「ここなら誰も聞いてない、だから言いな。今のあんた変だよ。」










変って…。









茜さんよりはまともだと思いますけど…。








でも確かにここなら誰かに話を聞かれる心配はない。







茜が連れてきたのは、屋上だった。


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