不良お兄様とわたし+。短編集+。
彼女が秘書になってしばらくたった
「葉音くん、この後のスケジュールなんだが…」
「はい、もうタクシーはご用意してあります。」
さすが秘書に選ばれただけはあるな
まるで俺の事がわかってるみたいだ
だが
彼女が笑った所を見たことがなかった
タクシーに乗り込んで、隣に座っている彼女をちらりと見るとやはり彼女は無表情で
それが何だかかなり悲しかった
思えばこの時から彼女の事が気になっていた