運命のヒト
「なぁ、桃子のとこ行くか?」

「おぉ~」


今日も、健二と一緒に水嶋のところに行く。


最近、健二は水嶋とかなり打ち解けていた。

俺も、健二みたいに水嶋と仲良くなりたいけど・・・。


なかなかそうはいかねぇ・・・。


水嶋は一人で何か書いていた。


「桃子、何、書っきよんや?」

健二がいつもみたいに話しかけると、

「さっき、寝てたから、梨花にノート借りて
 写させてもらってるの~」


へぇ~、水嶋でも、授業中寝ることがあるんだな。

俺は、そんなことを思った。


しっかし、相変わらず、こいつら仲良しやな。

ってか、仲良すぎじゃねぇ?


「健ちゃん、バカだねぇ~」

そう言って、水嶋が笑ってる。

俺じゃなくて、健二に向かって・・・。


もしかして、健二のことが好きとか?


健二もまんざらでもなさそうだし・・・。


こんな展開、ありかよ!?


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