運命のヒト
それから、俺は健二と一緒に毎日、水嶋のところに行くようになった。

・・・・・毎日、話した。


水嶋の笑っている顔が見たくて、俺はガラにもなくおもろいことを言って笑わせた。

ただ、一緒にいるだけで幸せだった。


だんだんと水嶋が俺に心を開いてくれているような気がした。

前は、俺のことすげぇ目で見てたのに、今は時々笑いかけてくれたりする。

それだけで、嬉しかった。


・・・もしかしたら・・・・。


水嶋も俺のこと・・・なんて思ったりもした。


だけど、そんな想いは簡単にぶち壊された。


水嶋が真剣な顔をして、健二を連れ出しているところを見てしまったから・・・。

もしかして、告るつもりじゃねぇだろうな?


俺は、気が気じゃなかった。

また、中庭かよ・・・。


水嶋は健二を中庭に連れていって、何かを話しているみたいだ。

健二、何か困った顔してるし・・・。


マジで、告られてんじゃねぇだろうな?

俺は、窓から身体を乗り出して二人のことを見ていた。


周りから見れば、俺、今かなり変な奴。


でも、そんなこと少しも気にならなかった。

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