運命のヒト
「優士、お前もアホなこと言うなよ!」

笑いのつぼに入ったわぁ~って健二が言って笑い転げる。


そして、さっきの水嶋との話の一部始終を教えてくれた。


「俺が桃子に告られるわけないだろ!
 桃子にバレたんや。
 お前と美鈴が別れた理由が・・・」

「はぁ?
 バレたって、何でや?」


俺は、焦った。


「美鈴と薫が桃子に話したらしい・・・」

健二はそう言って、真剣に俺を見た。


「泣いてたんはな、あいつもお前のことが
 好きやからや。でも、桃子は美鈴のこと
 友達やって言うててな。あいつは、美鈴が
 2年の奴ら使って、シメさせたことを知って
 も、美鈴のこと友達って言いはって・・・」


びっくりした。

水嶋が俺のこと好きって・・・?


それは、ホンマなんか?


「水嶋が俺のこと好きって言うたんか?」

俺がそう言うと、健二は気付いてなかったんかって笑った。

「言うてはないけど、分かるだろ?
 桃子はいっつも、お前のこと見てたし。
 それに、お前のことずっとゆぅ君って
 呼んでたやろ?
 ・・・・・普通気付くだろ?」

健二は呆れた顔でそう言った。

「んなこと、気付くかよ!?
 水嶋はお前のことも健ちゃんって
 呼んでるじゃねぇかよ・・・・・」


俺がそう言うと、それは、俺がそう呼べって言ったんやって健二が寂しそうに教えてくれた。


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