運命のヒト
それは、マジか?

水嶋が俺のこと好きっていうんはマジか?

さっきまで、俺の頭にあった水嶋が健二に告ったっていう妄想は吹っ飛んだ。



「でもな・・・」

健二が言いづらそうに話し始めた。

「でも、あいつ、今、悩んでるわ。
 美鈴のことで・・・」

「そっか・・・。
 水嶋は神田のことが好きやって
 言うてたもんな・・・」

「え?何が??」

「いや、何でもねーよ・・・」


健二は真剣な顔をして俺を見た。

「だけんな、ちょっと気長に待ってやってくれ」

そして、そう言ってくれた。


「俺も、水嶋のこと困らせたりせんわ・・・」

健二はでも、がんばれよって言ってくれた。


「俺は、お前らの味方やからな!」


その言葉が何より、嬉しかった。



放課後、2組の前に水嶋の姿を見つけた。


「おっ!桃子やん!」

健二は、水嶋の前を通り過ぎる時、水嶋の頭を叩いて、

「桃子、じゃ~の!!!」

って、馬鹿でかい声で言った。


恥ずかしげもなくそんなことができる健二が正直羨ましい。


俺が守ってやるけんな。

大好きだからな!


俺は、水嶋に目でそう言って、笑いかけることしか出来なかった。


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