DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
桜木は慌てて
自分のカバンの中から
ミネラルウォーターを取り出し
乙羽に差し出す
「ハイ。
まだ、開けてないヤツだから」
「...ぁりがとう//」
乙羽が受け取った
ミネラルウォーターを柊音が
キャップを開けて
乙羽に手渡す
「ぁりがとう//」
そんな二人を横目に
桜木は開かなくなった
ドアの代わりの
脱出口を探し
窓の下を覗き込む
「...行けっかな?」
桜木が小声でつぶやくと
柊音も窓の下をのぞき込む
「...行けっか?
見た目より
結構、高さあるぜ?
着地元も悪いし...」
「...行けンだろ?」
「...
ま、他に出口も ねぇしな」
二人の怪しい会話に
「ぇ、チョ、チョット待って!!
2人共、ココ3階だよ」
乙羽が慌てて二人に言うと
「3階か...
まぁ、ギリってとこじゃね?」
「ぁぁ」
ギリって...
アウトでしょ...
心配する乙羽をよそに
二人はこの後の段取りを
話し始める
「翔耶
俺、またすぐに
戻んないと...」
「ぁぁ」
「後、2日くらい
かかるから...
俺が帰るまで乙羽を
お前ん家に
置いてくんない?」
「は?」
一瞬、驚いた
表情を見せるも桜木は
すぐに乙羽を気遣い
「ぁ、ぁぁ...
まぁ、いいよ」
快く承諾する
「ぁ、ぁたしなら
ヘーキ...
事務所(ココ)で待ってる」
「は?何言って...
こんなトコ
置いとける訳ないだろ」
こんなトコって...
一応、自分達の事務所...
「コ、ココなら
飯岡さんだっているし...」
「だから、その飯岡から
離したいんだって...」
でも...
これ以上、桜木さんに
迷惑かけるワケには...
その時
バンッ!!
勢いよく扉が開き
飯岡が入って来る