DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

「どぉぉわっっ!!」


暗闇の中、
玄関でうずくまる
あたしの姿に驚いた
住人らしい男の人が
大声と共に後方にのけぞる


「ビッッックリしたぁ~!


 何やってんの?
 こんなトコで...

 てか、寒くね?」


そう言い男は
玄関から吹き込む
真冬の冷たい風に
肩をすくめながら
玄関の扉を閉める


玄関横のスイッチで
電気をつけると
部屋が一気に明るくなる

「・・・」

暗闇にすっかり
目が慣れていたあたしが
眩しさに目を細めると


「ぁ、ゴメン 大丈夫?」


そう言って男は
心配そうにあたしの顔を覗き込む


「///」

ようやく明るさに
慣れてきたあたしの目の前に
男の顔が近づいたので
あたしは思わず後方へのけぞる

すると


「危な!!..ぃ」


そのまま体勢を崩し
後ろへ倒れそうなのを
男に抱きかかえられる形で
受け止められてしまう


「///」


「..ぅ ぁっっぶね~」


「ゴ、ゴメンナサイ//」


顔を真っ赤にして
男の腕をすり抜ける乙羽


「クッ」


そんな乙羽を見て
男が思わず吹き出す


「?」


「ぁ..ゴメン...
 
 ィヤ...//
 カワイイなと思って」


「//」


 ヤダ...

 あたし
 からかわれてる


乙羽は恥ずかしくなり
下をうつむく




「...ていうか、飯岡は?」


男は上着を脱ぎながら
乙羽に問いかける


「..か、帰..りました...」


「帰った?

 アンタ一人、ここに残して?
 電気もつけずに?」


コクリうなずく乙羽


「ァイツ...

(部屋に送ったって)
 TELあったからさ
 部屋にいるコトは
 知ってたんだけど
 まさか、暗闇ん中
 玄関にいるなんて
 思いもしないから
 マジ、驚いちゃったよ...」


男はキッチンで
手洗いとうがいを済ませる


「?

 ずっと、そこにいんの?
 中に入んなよ...」


男に言われ、靴を脱ぎ
中に入る乙羽
< 34 / 310 >

この作品をシェア

pagetop