DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
「ぁ、俺、相沢柊音(アイザワ シオン)
シオンでいいよ♪」
男はさらりと
自己紹介を済ませる
乙羽も名前を言おうとすると
「ぇっと..確か...
おとは!
森園乙羽(オトハ)ちゃんだよね」
自信ありげに間違う
「...ト..ワ..です」
「ぇ?」
「森園乙羽(モリゾノ トワ)」
「マジ?」
コクリうなずく乙羽
「ゴメン
俺、てっきりオトハかと...」
男も緊張してテンパッているのか
気を遣ってくれてるのが
よくわかる
「寒ッ!!
暖房入れるから中入って」
男は友人を招き入れるように
軽く乙羽をリビングへ通す
ピッ!
男がリモコンで
暖房のスイッチを入れる
部屋の中を温かい風が
回り始める
「ちょっと
着替えてくるから
適当に座ってて」
そう言い相沢柊音は
リビング奥にある部屋へ入って行く
相沢..柊音...
ぅ..ん...
聞いたことあるような
ないような...
元々、芸能界に疎い乙羽は
必死で相沢柊音をインプットする
西山サンの所では
名前なんて...
聞かれもしなかった...
ふと、昼間の恐怖を思い出し
身体が震えだす
ザワザワと全身に鳥肌が
立つような感覚に乙羽は
両手で自分自身を抱きしめる