DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
「んなトコ、立ってないで
座りなよ」
リビングの入り口に
立ち尽くす乙羽に相沢は
優しく声をかける
部屋着に着替え
楽になった相沢が
TVのスイッチを入れると
部屋の中が一気に
賑やかになる
「ぁ、森園サン
腹、減ってない?」
携帯をスライドさせながら
相沢が聞く
「...ぃぇ」
「俺、ペコペコ」
そういえば...
今朝から何も
食べていないのに
空腹感がまるでない...
兄が亡くなってから
あまり、食欲ないな...
最後にちゃんと
食べたのは...
マスターのオムライスだっけ...?
「...さん、森園さん」
...ハッ!!
「大丈夫...?
そこのメニュー取って」
相沢が乙羽の背後を指差す
見るとそこには
いろんな飲食店のメニューが
乱雑に積み重ねられている
それらをまとめて
相沢に渡すと相沢は
「ぅ~ん」と一人、唸りながら
メニューを見比べている
「ヨシ、決めた!!
森園さん、中華すき?」
「ぇ? ぁ..ぅ、ぅん」
不意に問いかけられ思わず
うなずいてしまう乙羽
「OK!じゃ、中華ね」
相沢は慣れた手つきで
注文を入れる