DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
「ぁ、向こうの部屋
自由に使っていいから」
ドライヤーのコードをクルクルと
巻き取りながら
柊音が指差す方向を見ると
もう一つ部屋がある
「俺はもぅちょっと
起きてるけど...
森ちゃんはもぅ
休んでいいよ」
「ぇ..でも...」
DOLLとしての役割を
すぐにでも要求されると
思っていた乙羽は
柊音のその言葉に驚く
「何?」
「...ぃぇ」
部屋の隅に置かれた
カバンを持ち部屋に入る乙羽
「ぁ、ぁの...」
「ん?」
「ぉ..お休みなさい//」
ペコリと小さく
頭を下げる乙羽に柊音は
「チッチッチッ!」と
人差し指を動かす
「?」
「そこは
お休み♡柊音♡で...」
お休み♡柊音♡?
「...ぉ..ぉ休み♡柊音♡//」
「お休み♪森ちゃん
ゆっくり、休んで...」
バタン...
フゥ...
乙羽はベッドに倒れ込む
新品の香り...
ベッドはまだ真新しい様子で
寝具類からも
新品のにおいがする
部屋には大きな
ウォークインクローゼットが
設置されており以前は
相沢が衣裳部屋として
使っていた様子が伺える
身も心もヘトヘトなのに
なかなか寝付けずに
夜中、何度も寝返りを打つ