DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

家に着くと柊音はすぐに
うがいと手洗いを済ませ
借りてきたDVDをセットする

途中で買った
ワインとチーズもセッティングして
ワインの栓を抜く柊音


「ゥゲッ ミスった...」


「?」


「コレって..さ...
 もしかして...

 ワイン飲みながら
 観るようなもんじゃ
 ないんじゃ...

 しかも赤っていうのが
 リアル過ぎて泣ける...」


「クスッ」


「だいたいさぁ...

 女の子って普通
 こういうの
 「怖いからヤダ」とか
 言うんじゃねぇの?」


「ぅ~ん...?

 ぁたしは全然平気♪

 怖いの大好き♡
 何かスッキリするし」


「何だそれ...
 全然、意味不明」


ポンッ

軽快な音と共に
ワインのコルク栓が抜ける

柊音はグラスにワインを注ぎ
乙羽に手渡す


「ぁりがとう//
 柊音は?怖いの苦手?」


「この状態で苦手なんて
 死んでも言わねぇよ」


無邪気な乙羽の瞳に思わず
飲み込まれそうになる柊音


「んじゃ、乾杯!!」


カチン!!

2人でグラスを合わせ
ワインを一口、口に含む
久しぶりのアルコールに
喉元が熱くなる


「ぁれ?

 森ちゃん
 もぉ、顔赤い...」


「ぇ、ホント?」


恥ずかしそうに
両手で頬を覆う乙羽

そんな乙羽に
顔を近づける柊音


「ぅん、赤い...」


柊音の綺麗な顔が
どんどん近づく


「ぁ、ぁの //」


乙羽の顔はますます赤くなり
耐え切れずに下をうつむく


「KISS...したら怒る?
 
 嫌なら...
 拒否ってもいいケド...」


うつむく乙羽の顎を捉え
上を向かせると柊音は
目を伏せながら
乙羽の唇に近づく


どんどん近づく
柊音の唇に


あたしは...

あたしは...
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