DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

「...だから
 何で柊音が...」


「あの日...
 
 俺がもっと早く
 連れ出していれば...」


 ...ぇ?


「負わなくてもいい傷を
 負わせてしまって...

 ゴメン...」


「そんな...
 柊音が謝ることなんて」


柊音は
乙羽の身体を抱き寄せ


「俺が...
 消してやるよ

 だからもぅ...
 西山の悪夢に
 うなされるな...」


「!!!」


柊音は
西山が残した一つ一つに
優しく唇を寄せていく


不思議と嫌悪感はない...

 
 同じ行為なのに...
 柊音のは
 こんなにも温かい...


乙羽の瞳から
涙がこぼれ落ちる


「俺...
 
 無理には
 したくない...

 乙羽の気持ちが...」


その言葉に乙羽は
柊音の胸の中に顔をうずめる


「いいの...
 
 ムリなんかじゃない...
 ぁたし...

 柊音に
 抱かれたい...//」


必死に押さえていた
柊音の理性が
乙羽の一言で
一気にあふれ出す

激しく乙羽を求め
どんどん柊音の息遣いが
激しくなっていく

そんな柊音とは反対に
乙羽は自分の感情を
封じ込めるのに必死だった


 あたしはDOLL...

 意志や感情を
 持ってはいけない

 自分の気持ちくらい
 簡単にコントロールしてみせる

 あたしはDOLL...


やがて頭の中は
真っ白になって...

何も...
考えられなくなる
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