犬神さまのお嫁さま
 「楓ちゃんどうしたの?」

 「パパに電話する!」

 「さっきママが電話したのに…」

 「いーの!ちゃんと私がパパに確認取って尚且つ説得するんだから!」



 私は受話器を取ると海外のパパの住居に電話をかける。
 国際電話は高いので1日1回、10分間だけという家族条約があるけど今回は特例だ。

 日本とオーストラリアの時差は大体1時間。

 今が夕方の6時過ぎだから向こうだと同じく夕方の7時くらいのはず。

 暗唱出来るぐらい慣れた長い番号を押して暫く待つ。

 愛想の無い呼び出し音がイライラを増長させる。


 ややあってノイズ交じりに繋がった。
< 123 / 166 >

この作品をシェア

pagetop