【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~
今、あたしがいるこの部屋…
ここは、真宝の部屋にある寝室の一つ。
寮の部屋には、それぞれ寝室が二つずつ用意されていて
ホントは、お嬢様用と執事用。
「おはようございます、結城様。朝食の準備が出来ました。
たった今、お声をお掛けしようと…」
部屋から出たあたしは
ちょうど朝食の準備を終えた箕島さんと遭遇してしまった。
「おはよう…ございます。
…あのっ!あたし、箕島さんのお部屋借りちゃって…ごめんなさい」