走り出せ、コスモス*


唯には、直接会って話したいって思った。

塾の前に、マックで会うことにした。


夏休みだけど唯は部活があって、制服。

私は、ふわふわの白の服に、カーキのショーパン、お気に入りのピンクのミュール。

塾で先生に会うから、服を選ぶの 毎日大変


「そっか 別れたんだ…」

唯がコーラを飲む手を止める。


「でも良かったじゃん ホントにすきな人と両思いになれて。」

「…ありがとう」

「その人と今から会うの?」

「えっ??」

び びっくりした~!!

まだ言ってないよね??


え ちょ まさか唯も!?

エスパー第3号!?


「だってすごい可愛い服着てるもん バレバレ!」


顔が …沸騰しそう

そんなバレバレ!? 気合い入りすぎ?浮いてる??


「実はあたしもさあ…」

パニック状態の私に、唯は驚くべき言葉をを浴びせた


「森と付き合い出した」

それは私も知ってる、バレー部1年の森くん。

森くんが唯をすきって噂を聞いたことがあった。


落ち込んでる唯を励まして、唯もすきになっちゃったらしい。

そっかぁ… おめでと… 

おめでとう、森くん

ああ、ホントに良かった


「でさぁ、森がね」

ちょっと待て、もうすぐ塾だぞ…!!

でも、唯の楽しそうな顔を見ると、もっとしゃべっててほしくなった


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