走り出せ、コスモス*
「わ、ごめん 痛かった?」
「大丈夫…」
優しく、ぽこってしてるとこに触らないように頭をなでてくれた
「よしよし。もう、俺すごい怖かったよ
俺が突然声かけたからいけないんだけど…ごめんね」
心配…してくれてる…
やだ… もう触らないで
せっかくドキドキが落ち着いてきたのに、また早くなる…
「でも、普通そのまま頭ぶつける?
もちょっと気をつけてよね」
怒った声
不思議…
怒って説教されてるのに 愛を感じる
もう いっぱいいっぱいで
わけも分かんないまま、思ったことを 言った
「先生が触ったとこすごい痛い…」
「えっ!? うそ、ごめん!
そんな痛い??」
先生は焦った様子で、ごめんごめんって言った
「でもね」
目を閉じたまま、先生の腕にそっと触れた
「もっと触ってほしい」
先生は 動きを 止めた