走り出せ、コスモス*




少し力が弱まって 私の心臓もちょっとだけ落ち着いてきた

いやまだ… 全然 バクバクいってますけど


「あの…ごめん」



なに…?


「ごめん こんなとこで

でもお願いチューさせて」

「!!」


えっ!! うそ!!

まだ全然 覚悟できてないし!

てか

両思いの実感湧いたの 今だし!!


また心臓が わけわかんないくらい跳ねだした


嫌じゃないけど 先生なら

でもホントにまだ 覚悟が…


「お願い…」

「~~~!!」


いつもかっこよくて、大人だとばっかり思ってた先生が

なんか可愛くて 先生にそんな風に言われて 断れるわけないよ


「うん…」

勇気をふりしぼって

静かに 目を閉じた


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