走り出せ、コスモス*



私の頭をがっちり掴んだ手は

「私は先生のもの」って

言ってるみたい


私が少し目を開けると

すぐ目の前で先生は

まだ目を閉じてた


私はもう一度目を閉じた


先生はかまってくれるって言うし

チューは気持ちいーし


はあ~… 


幸せ…





「ふふ…」

??


先生は

頬をすり寄せてきた


「うう~~

 かわいい~!」


「な…なに?」

まるでペットに言うみたい


先生が頭を動かすから

先生の少し堅い髪が

私の顔をなでる

「沙枝ちゃんかわいすぎるよ~!」


「はぁ!?」








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