走り出せ、コスモス*
「そうねぇ、0点ねぇ」
先生はクスクス笑って言う
もぉ!!
幸せにひたって忘れてたのに
なんで掘り返すの!?
「何がおかしいのよ!」
「あれ?無自覚?」
先生のシャツをぐいぐい押して
体を遠ざけようとするんだけど
先生の腕の力は強くて
「なによぉ!
いっつも何でも分かってるみたいにさ!
先生はそういうとこムカつく!」
「はいはい。」
どんなに離れようとしても
全然力が足りなくて
ぶ厚い体に
離れられる気もしなくて
「…。」
「ふぅ~」
先生は私の頭をポンポンと叩く
「はぁ~かわいいなぁ~」
ぼそっとつぶやいたのが聞こえたと思ったら
その言葉を頭で処理してる間に
先生の頭が私の頭に乗っかったのが
重みで分かった
「………。」
黙り込んでいると
先生は急に体を倒した
先生の顔が突然近くなって、
私は体を反らせたまま目を大きくする
ドキドキして、キョロキョロしてしまう
先生は上から
余裕の笑みで私の顔を見てる
笑いながら言った
「ヤキモチでちゅか?」
「は… はあ!?」