悪魔のいる教室
悪魔の鞄とコンビニ袋は教室に置かれたままで、果たしてこのままでいいものか……ちょっと気掛かりだった。
コンビニ袋に入ってたサンドイッチやおにぎりは、悲惨にぺちゃんこ。
だからと言ってそれらをどうこうするほど私と悪魔は親しくないし、私が何かしてもどうせ悪魔はウザがるだろうから、そのまま見てみぬふりを決め込んだ。
でもやっぱり……コンビニ袋は、処分しといた方がよかったかも……。
そう後悔し始めたのは学校が終わった後、校門を出た時。
……てか、別に私が悪い事したわけじゃないのに、どうしてこんなにオロオロする必要が?
なんか悪魔に振り回されすぎじゃない?私。
「もう、いいや……」
もうほっとこ、あの人の事は。
今日の最後に見た冷たい目も、勉強教えてくれた時の横顔も。
ぜーんぶ忘れる。
じゃなきゃ、ずっとモヤモヤしたままだし。
「あっ、ひなたちゃん。 1人なの?」
ズンズン早歩きで人を縫うように歩いていた私は、速度を緩め振り返った。
そこには通り過ぎた私に気づいて声を掛けたんであろう、千代ちゃん。
「うん。今からイトコん家寄ってかなきゃだから」
「そっかぁ。じゃ、また明日ね!」
コンビニ袋に入ってたサンドイッチやおにぎりは、悲惨にぺちゃんこ。
だからと言ってそれらをどうこうするほど私と悪魔は親しくないし、私が何かしてもどうせ悪魔はウザがるだろうから、そのまま見てみぬふりを決め込んだ。
でもやっぱり……コンビニ袋は、処分しといた方がよかったかも……。
そう後悔し始めたのは学校が終わった後、校門を出た時。
……てか、別に私が悪い事したわけじゃないのに、どうしてこんなにオロオロする必要が?
なんか悪魔に振り回されすぎじゃない?私。
「もう、いいや……」
もうほっとこ、あの人の事は。
今日の最後に見た冷たい目も、勉強教えてくれた時の横顔も。
ぜーんぶ忘れる。
じゃなきゃ、ずっとモヤモヤしたままだし。
「あっ、ひなたちゃん。 1人なの?」
ズンズン早歩きで人を縫うように歩いていた私は、速度を緩め振り返った。
そこには通り過ぎた私に気づいて声を掛けたんであろう、千代ちゃん。
「うん。今からイトコん家寄ってかなきゃだから」
「そっかぁ。じゃ、また明日ね!」