それでもわたしは生きている
「大丈夫?」

―ゲッ!車におってくれたらえぇのに―

「うん、大丈…ウッ!」

いきなり正面から抱き締められた。
しかも思い切り…
ちょっと痛いくらい…

―何?なん…?―

「ケン…ジ…?」

ケンジはサッと離れて

「ごめん!1回車戻ろ!」

「あ、えぇよ、大丈夫!」

「えぇから、乗れ!」

―なんや?なんで偉そうなん?まぁ、いっか…―


「大丈夫?まだ気持ち悪い?」

「いぃや、もう大丈夫」

ケンジの方を向いた瞬間、いきなりキスされた。

―うそっ…吐いたばっかりやのに!―

ケンジは私を抱き締めて、私の耳元で小さく囁いた。

「今日、ずっとユウちゃんと一緒にいたい…」

―かわいい…―

「いいよ」

その日、初めてケンジが、ずっと私の事を好きだったことを知った。
しかも一目惚れ。

私はかなり鈍い…



ケンジとは、ソウタも一緒に時々ドライブに行ったりするようになった。

ただ…いつも夜なんだ。

野球チームに入ってるらしく、休みの昼間はそっちに行ってる。



なんやかんやと、営業と水商売と、ソウタと女友達やケンジ、色々と上手くいっていた。

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