それでもわたしは生きている
なんで?
私、頑張ってたのに…
ナオキがいなくなって一生懸命ソウタを育てて、ケンジのことだって、簡単に付き合ったわけじゃない。

半年も一生懸命わたしのそばにきて、家がなくなった時も一緒に暮らそうって。

だから、だから信じてみようかなって、この街を選んだのに。

ケンジがいたから、ケンジの近くにいたくて、この街に来たのに!
ただのアホやん…

ケンジと出会って1年…

こんな結末を迎えるなんて…
あの営業先で、1日しか居ないあの日。
何故出会ったのだろう。


私は自分に言い聞かせた。

―大丈夫、私は大丈夫!平気、だって、あの別れに耐えれたんやもん!こんなんどうてことない、平気、私は大丈夫!―

何度も何度も言い聞かせた。



1週間経って、やっと布団の中が飽きた。

カーテンを開けることが出来た。


まだまだ辛いけど、働かなきゃ、ソウタも育てなきゃ。

私、アホやな…
今はソウタだけ見とかなアカンのに、男にうつつぬかしてるからバチがあたったんや。



「もしもし、風邪治ったから、明日ソウタ迎えに行くわ」



街は変わっちゃったけど、今度はこの街でソウタと2人、今度こそ頑張らなアカンな。

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