それでもわたしは生きている
働いて、ソウタと遊んで、一生懸命笑って。
3ヶ月…

ボヤ~ッと曇っていた目の前の視界が、やっとスッキリし始めた。

一生懸命じゃなくて、普通に笑えるようになってきた。


あんなに落ち込んで、絶対立ち直れないとか思って、毎日毎日泣き明かして、涙って枯れるんや…って事を知ってしまうほど泣き明かしても…

生きてれば…
人って、立ち直る事ができるんだ。

そこに辿り着くまでは、すごく辛いけど、でも、ちゃんと独りでこの哀しみを受け入れる事が出来れば、必ず立ち直れる。



私は…
大丈夫!



日曜日。

1番近くにある、ちょっと遊んで食べれるビルにソウタとやってきた。


小さい子供用のゲームセンターとか、雑貨やファッションのフロア、ボーリング場、和洋中が建ち並ぶ飲食フロア。


ビルの手前で信号待ちをしてた。

渡った先のビルの前にワゴン車が止まった。

ワゴン車の進行方向と同じ向きに私は立ってる。

だから車内から出て来る人達が見える。


―ケンジ…―


野球のユニフォームを着た男達の中にケンジを見付けてしまった。

なんともいえない感情が込み上げてきた。

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