魔王さま100分の2

机に乗っていたグラスが倒れてジュースがこぼれる。

「ああーっ」

今度は、こぼれたジュースから逃げるのに大変なアイオネ。

椅子から跳び上がり、拭くもの、拭くものは?とうろたえる。

それを見て、すくっと立ち上がるヘナ。

「待てっ」

キーヤの制止をスルーして、アイオネのもとに歩みよると、自分がもっていた布巾を出した。

優しく、アイオネの服についた飛沫を拭いてやる。

「あ、ありがとう」

勢いを失くすアイオネ。

ヘナは、壊れた机とジュースでよごれた椅子を見ると、アイオネの袖を引いて、

こちらにどうぞと自分の席のとなりに座ることを勧める。

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