魔王さま100分の2

「どれくらいだ?ご飯を食べる間くらいか?」

魔王さまの場合、量によっては一瞬だが、稀に食べきれない時があると、意地汚くいつまでもキープしている時がある。

つまり、むらがあり過ぎて比較の表現には使えない。

なので、ヘナはご飯にはふれず、普通に答えた。

「……怪我の程度によりますが、目が覚めるまで一日、そこから身体が動くようになるまでさらに一日です」

「二日か、それは長いな」

魔王さまは、不満。

「……逆に考えてください。二日間、動けないシルキスさまを看病し放題です」

「おおっ、それはいいな」

魔王さま、手を返して乗り気。

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