Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
『…いいよ…あっちゃん…』

あこも同じ気持ちだよ?
あっちゃんと一つになりたい。

あこは起き上がろうとしたあっちゃんの腕を掴んで自分に引き寄せた。

あっちゃんは何かを押し殺すかの様にあこから目を反らした。

「出来ねぇよ…

だって…俺はもう…」

あっちゃんは運転席と助手席のシートの間からフロントガラスをじっと見つめていた。

『…どうして?

あっちゃんはあこを愛してる?』

「当たり前だろっ!」

やっとあこの目を見てくれたね…

嬉しい。

『…だったら…もっと愛して?』

ポロッ…
どうしてこんな時まで涙が出るんだろう?
愛されようとしているのに…

どうして悲しい涙が出るのかな…
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