Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
「あこ…」

伝わってくる…

言葉になんかしなくても、伝わってくる。

二人の思いは、今、一つだ。

この体と同じで…一つ。



神様…

今、あこ達の事が見えていますか?

こんなにも…
こんなにも…

愛し合う二人を引きはなそうとしているあなたは…

憎いほどに残酷ですね…

本当に本当に残酷ですね…


あっちゃんの狭くなった肩越しに神様が微笑んでこっちを見ている様な…

そんな気がした。


『あっちゃ…ずっと…愛して…からっ………』

“あっちゃん…
ずっと、愛してるから…”

あっちゃんの魔法に掛ってしまって、とぎれとぎれになっちゃったけど…

あこの精一杯の声は、あっちゃんに届いていましたか?


その日が最後だった。
愛する人と…
あっちゃんと…

愛し合う事が出来たのは…。


あっちゃん…
あっちゃんがあの時、あこに言った一言。

今でも耳の奥に刻み込まれているんだよ?
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