Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
あっちゃんは、あこが知らないと思ってるでしょ?

知ってるんだよっ!

わざと聞こえない様に、蚊が鳴く様な声で言ったよね?

そうだよね?

だって、本当に本当に小さな声だった。

…でもね、あこにはちゃぁんと聞こえていたんだよ?

愛の力だねっ!

あっちゃん…
あの時の言葉のまま、あこは、あっちゃんだけだよ。

忘れてなんかいないよ。


あの日、あっちゃんは言ったよね?。

果てた後も、一つに繋がったまま、肩で呼吸をしているあこに言ったよね?

あっちゃんの声は、耳を澄ませていても聞き取るのが難しいくらいの小さな小さな声だった。


「俺の感覚…忘れんじゃねぇぞ…」


まぁ…
前々から思ってはいたけど…

あっちゃんて、大人ぶってるけど、独占欲強いよね??

この際だから、馬鹿にしてやろう(笑)

あっちゃん?
やーい!あっちゃんのガキー!

…あ、怒らないでよね?

大丈夫!
それはあこも同じでだからっ!!

今でも、あっちゃんだけなんだ…
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