逆×LOVE
side:葉月(純)

水無月からメールアドレスを聞いて楽屋に戻った俺は、さっそく水無月にメールを送った。

そしたらすぐにメールが返って来て、早すぎないかと思い見てみると、それは送信が出来なかったというメールだった。

(何だよ...)

一気に嬉しさが半減する。

早くこのスカートをズボンにしたい。
早くこのいくら履いても履きなれないハイヒールをスニーカーにしたい。
そして、早く家に帰ってゆっくりしたい。

でも.....

(水無月のメールアドレス!)

やっとゲット出来たのに送れないのは何か嫌だ。
次いつ会えるかも分かんねぇし。
多分、このメールアドレスが間違っているのではなく指定受信にでもしているんだろう。

(まだ水無月は帰ってないかもしれねぇし...)

もしまだ帰っていないなら今日のうちに話をしておきたい。
色々考えながら俺は自分の楽屋を後にした。
水無月の楽屋へ行くために。
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