幼なじみの執事
「僕を雇ってください」
大学に合格した夜、そんな絢斗のために小さなパーティーを開いていたときだった。
絢斗はそう言って、あたしのパパに頭を下げたのだ。
全額ではないが、パパが援助することになっていた学費。
「学費を返さなくていいと言って下さいましたが、やっぱりそれは困ります。
バイトも考えたんですが、出来れば坂城様の役に立てたらと……」
神影も知らなかったようで、目を見開いて驚いていた。
「ハハハッ神影、絢斗はイイ男に育ったな」
嬉しそうに笑うパパに、神影は「ありがとうございます」と頭を下げた。
「じゃあ、こうしないか?」
パパの一言があたし達の運命を、左右したんだ。