幼なじみの執事
お風呂に浸かってもなかなか温まらない身体は、だんだんと寒気に襲われ始めた。
「葵衣様、夕食の準備が整いました」
「ゴメン…絢斗。食欲ないの……寒気がして、身体中が痛い」
「風邪を引かれたんじゃ…?」
「そうみたい……」
あたしは絢斗に連れられ、ベッドに入った。
熱が上がってるのか、寒気が止まらない。
「失礼いたします」
絢斗のひんやりとした手のひらが、あたしのおでこに乗った。
「すごい熱が……今、お薬など用意いたします」
遠ざかっていく絢斗の気配を感じながらも、意識はもうろうとして薄れていった。
熱い息を吐きながら浅い眠りに、現実と夢の狭間を行ったり来たり。
いつしか夢の世界に入っていた……