涙が枯れるその日まで
浩さんが皆にとって、とても大きい存在であったことを実感した。

皆に愛され、必要とされている浩さんがこんなに早く逝ってしまうなんて、神様は意地悪だよ…


私がそう思っていたら、陸くんが涙を拭いて上を向いた。

私「少しはすっきりした?」

陸「ああ。ありがとな」

私「ううん。陸の泣き顔可愛かったからいいよ♪笑」

陸「お前顔だけじゃなくて性格まで悪くなったな。笑」

私「さすがにひどくない?」

陸「あはは。冗談だって。みぃこは優しいよ」

陸くんはそう言って、拗ねて背中を向けている私の頭を撫でた。

陸くんを振った後も、私達の関係はずっとこんな感じだった。
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