泡姫物語
「ええっ、私んち?別に構わないけど、どうして?」

「せっかくの再会なんだし、たくさん話したいじゃない。料理は私たちで作っておこうよ」

私と愛子は料理が好きで普段は自炊してお互いに作ったものを持ち寄っては一緒に食事をしている。

愛子は何でも作れてどの料理もとても美味しい。その中で私が1番好きなのはハンバーグ。
なにも特別なことはしてないよと言うけど、あのジューシーでふんわりした感じは愛子にしか作れない。

それに加えて嬉しいのが、愛子の料理には必ず手作りデザートが付いてくること。
元パティシエだから作るデザートは全てお店で売っているような完成度の高いものばかりで私は専属の料理人を雇っているお嬢様のような錯覚を覚える。

ショートケーキ、モンブラン、シフォンケーキ、フルーツタルト、チーズケーキ、シュークリーム、チョコレートケーキ……挙げたらきりがないが最高に美味しいのはミルクプリン。

昔からプロへ向けての練習と趣味を兼ねてスイーツを作っては私が試食をしていて次に作るのは何がいいかリクエストを聞かれると必ずミルクプリンと答えるくらい何度食べても飽きない美味しさ。
こればかりは私が食べたことがあるどこのお店のプリンも敵わない。
それじゃあ練習にならないといつからかリクエストを聞かずに作ってくるようになった。
他のスイーツを作ってくれても2回に1回はプリンの日だった。
修も私も愛子のプリンが大好物だったんだ。

「私、プリン作ろうかな。修君も好きだったよね」
< 48 / 200 >

この作品をシェア

pagetop