それは、輝く星空のように
大きな庭付きの屋敷にたどり着く。


ここが柏木権造の根城だ。


柏木権造(かしわぎ ごんぞう)は、暴力団・立花組の組長。


恭介の父親だ。


インターフォンを押す。


出てきたのは、使用人の女性だった。


「自分は、羽田という者です。権造さんと食事の予定があるのですが」


しばらくして、中に通される。


柏木権造は、会食中とのことだった。


それに同席しろとの話だ。


――嫌な予感がする。


智徳は、気を引き締め直す。


もう、菜月のことは頭にはない。


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