『鏡の中のマリア』
私達は、中庭にある
楠木の下の芝生に
腰をおろし話した。


「お前これからどうするの?」

『うん。考えてる・・・。』

私はずっと悩んでいた。

他の人にとって簡単なことでも
私の中で、色々な感情が
混ざり合い答えを出せずにいた。

暁生は私に
「藤井 麻莉亜として
生きればいいんだよ。

学校はどうするの?」

『えっ?』
私が驚いた顔をすると、

「だって、藤井 麻莉乃の
ままじゃん。」

『そっか・・・それも
考えないと。』


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