『鏡の中のマリア』
暁生は真っ直ぐ私を見て
こう言った。


「それは・・・

藤井 麻莉亜として?

それとも麻莉乃なの?」


その質問は

私がこれから
どうやっていくことかの
答えを待っていた。




『麻莉亜で。』

暁生はニカッと笑って、

私の手を取り
ラブホテルに向かった。



トックン・・トックン・・・

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