迷子のコイ
「サボってちゃ、ダメでしょ」
ボールを床につきながら、
沙紀ちゃんが言った。
うしろで
ミナちゃんと伊織ちゃんが
クスクス笑いながら
ボールを持って笑っている。
ほかのコたちは
それぞれペアをつくって
トス練習をしてた。
だけど、
みんながこっちを気にしてることは
なんとなくわかる。
「ボール、ないんでしょ。
アゲル。
ほらっっ!」
バシッッ と
沙紀ちゃんの投げたボールが
あたしの腕にあたった。
「・・・イタッッッ」
あたしはその
ぶつけられた腕をかばいながら
沙紀ちゃんたちのほうを見た。
この1ヶ月、
彼女たちは
クラスの女のコたちを巻き込んで
あたしたちを総ムシしてきた。
だけど、今日のお昼休みから
態度がまた、変わり始めた。
( いったい、どうして・・・? )
ボールを床につきながら、
沙紀ちゃんが言った。
うしろで
ミナちゃんと伊織ちゃんが
クスクス笑いながら
ボールを持って笑っている。
ほかのコたちは
それぞれペアをつくって
トス練習をしてた。
だけど、
みんながこっちを気にしてることは
なんとなくわかる。
「ボール、ないんでしょ。
アゲル。
ほらっっ!」
バシッッ と
沙紀ちゃんの投げたボールが
あたしの腕にあたった。
「・・・イタッッッ」
あたしはその
ぶつけられた腕をかばいながら
沙紀ちゃんたちのほうを見た。
この1ヶ月、
彼女たちは
クラスの女のコたちを巻き込んで
あたしたちを総ムシしてきた。
だけど、今日のお昼休みから
態度がまた、変わり始めた。
( いったい、どうして・・・? )