鬼畜王子の飼育方法



「……」


「どうした?不満か?ちょっとは喜べよ」


「……じゃない」


ワナワナと、怒りが込み上げてきては拳が震える。


「おい、」

「冗談じゃないわー!」



……本日2度目の爆発。


さすがの私も、もう黙っちゃいられません。


「さっきからおとなしく聞いてれば勝手なことばっかり。さすがの私でも怒りますよ!」


「……」


「だいたい、なんで私が志季先輩の女にならなきゃいけないんですか?納得できる理由を説明して下さいよ!」


……はぁ、はぁ。


肩で呼吸しながら、じっと目の前に立つ志季を睨みつける。



さぁ、どう出る?志季よ。




< 135 / 294 >

この作品をシェア

pagetop