続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
「ねぇ、准君。その子不良先輩達に捕まってた子?」
一人の女子が俺に聞く。
「…ああ」
俺はいつもの笑顔をせず、平然と答えた。
「…じゃあ、助けたならそれで良いじゃない。
何でいつまでも横にいんのよ!!
もしかして彼女なの!?ねぇ、どうなの!?」
更に違う女子が身を乗り出して言って来た。
…確かこいつは女子のリーダー的存在。
チラッと柚葉を見ると、今にも泣き出しそうな顔で、その女子達を見ていた。
…その顔が何故か胸を痛めた。
きっと今、「私のせいだ」「私が准の彼女じゃなければ」…そんなことを考えてるだろう。
…柚葉の顔は分かりやすいから。