大人の恋がしてみたい
あたしは、ただ、呆然と

床に座りこんだまま、動けないでいた…。


とりあえず、乱れた服を整えて


飛び散ったブラウスのボタンを一つ一つ拾いながら



涙が床にポトポトこぼれ落ちている涙の跡が


一つ 一つ、増えてきて…




「ウ…ゥゥーアァーーー」と膝を抱えて、声をあげて泣いた…。



こんなに、コワイ思いは初めてだ…。



男の人が
こんなにコワイなんて

啓太が、こんなにコワイなんて…


そして、啓太を、こんなに怒らせてしまうほど


苦しめてしまっている自分の不甲斐なさに


改めて、気づかされてしまった…。





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