大人の恋がしてみたい
啓太は、タバコを無造作に灰皿で消して

立ち上がり


あたしに近寄り


肩に手を置いて




こう言ったの


「お前は、ただ、恋に恋してただけだ!俺の好きとは、違う意味で、お前は、俺を、好きじゃなかった…」



「…なに?それーー意味が、分かんないよーーー」


「あぁ、分からなくていい…だけど、もう、止めようーーもう、俺達は、別れたーー別れたんだーーーそれが、真実だよ。遥」





あたしの目からは、不思議なくらいに


涙が一粒も、こぼれてこなかったー。



人は、もしかしたら


悲しみが大きすぎたら


泣けないのかなって…思ったんだーーーー。




< 428 / 547 >

この作品をシェア

pagetop