【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
そして、いつものようにドラッグストアに向かった。


でも、
その日の早苗は、
いつもと様子が違っていた。


「早苗、どうしたの?今日、元気ないよ学校で何かあった?」


「えっ、別になにもないよ」


そう言いながらも、早苗は、どこか落ち着きがなく、何か言いたそうだった。


そして、早苗のはっした言葉に耳を疑った。


「ねぇ、未央、あのさ…」


「なに?」


「万引きしたことある?」


「えー!!万引きなんてないよ、もしかして、万引きしてるの?」


「まだ、したことない…」


「何だ、びっくりした、いきなりそんなこと言うんだもん」

< 124 / 216 >

この作品をシェア

pagetop