【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
第六章 絶たれた夢

四度目

東京に戻った私は、バイトをしながら

オーディション雑誌を頼りに芸能プロダクションに書類を何度も送った。

でも、何度送っても結果は、すべてだめだった。

そして、あきらめかけた時、ようやく
一つの芸能事務所に受かり女優としてのスタートにたった。

「やったー!!受かったー、絶対に女優になる!!」

でも、事務所に所属しても、私の思うような仕事は、一つもなかった。


何度受けてもオーディションには、受からず…

いつも、セリフのないエキストラばかり…


しだいに仕事のない原因は、顔せいだと思い込んでいった。

「やっぱり、顔のせいだよね…

他の子と違って、
顔が可愛くないから、だめなんだ…」


どうしても仕事がほしい私は、再び顔にメスを入れた。


二度の手術で満足はしていた、でも、
よく見ると目のバランスが気に入らなかった。


鼻も低く、正面から見ると鼻の穴は、丸見えだった。


そして、評判のいい美容外科で手術を受けることにした。


今回は、今までとは違って、入念にカウンセリングをした。

そのため注文も今まで、一番、多くなった。
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