【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「さっきまで家にいたんだけど、ママ、私の顔見て、びっくりしちゃって…

家を出て、歩いてたら、お店からパパの声が聞こえてきて…
少し話してもいいかな?」

「どうした?」

「私、整形したの…
今まで、黙ってて、ごめんなさい。

隠すつもりは、なかったの、ただ、何て言えばいいのか、
わからなくて…

でも、私、今が本当の自分だと思えるの、だから、整形して顔を変えたこと後悔してない!

見た目は、変わっても私は、私だから!そのことを言いたくて…」


「何度、顔を変えてもお前は、パパの娘だよ。
未央が、幸せならそれでいいんだよ。
きっと、ママもそう思ってるよ」


「パパ…ありがとうごめんね、ありがとう、ありがとう」

涙を流しながら、
何度も何度も繰り返し言った。


「未央、わかったよ。また、家に帰って来たくなったら、
いつでも帰って来なさい。未央の家なんだから」

「うん!!」

“顔を変えても心だけは、変えない”

この日、私は、そう誓った。

再び東京に戻り、
もう一度、今度は、自分一人の力で女優を目指すことにした。
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